コケイン症候群 幼くして老化が進む疾患。「NEWS23」で紹介

コケイン症候群
幼くして老化が進む疾患。「NEWS23」で紹介

コケイン症候群(Cockayne Syndrome)またはウェーバーコケイン症候群(Weber-Cockayne Syndrome)、ニール・ディングウォール症候群(Neil-Dingwall Syndrome)とは、DNA修復機構の異常により生じる常染色体劣性遺伝病のこと。


転写共役修復の欠損によりおこる[1]。2歳から4歳までの段階にて、成長の遅延や発育障害が起こり、知能の発達はその時点で止まり、網膜色素変性や聴力障害など老人性変化が生じる。皮膚は光過敏性の皮膚炎を生じ、末梢神経障害の他、目には視神経萎縮、白内障、角膜混濁などがみられる。患者の平均寿命は10歳代後半から20歳代前半とされているが、30歳以上の生存例も報告されている。

コケイン症候群患者の細胞は、紫外線に対して高い感受性を示し、紫外線照射により障害を受け、その後の回復も遅いことから、色素性乾皮症と間違われやすい。実際、両方の特徴を併せ持つXP-CS型の患者もいるが、皮膚癌の発癌傾向はないとされている。