なぜ今「ナポリタン」がアツい? “ロメスパ”ブームが家庭にも!?

 近ごろ、テレビや雑誌、ネットなどで「ナポリタン」の話題を多く見かけるようになった。聞けば2012年後半あたりから、30〜50代の男性を中心にナポリタンブームがじわじわ盛り上がってきたとのこと。

ナポリタンは、ナポリの料理スパゲティナポレターナを模倣し、日本で独自進化したパスタ料理である。

クックパッドは、スパゲティに具材を混ぜたもの一般をナポリタンと呼び、多様なレシピを紹介している。

日本パスタ協会おすすめレシピによると、スパゲッティにベーコン、タマネギ、ピーマン、トマトを具材にトマトケチャップをからめ、炒めて作る。

このほか、具材としてハム、ウインナーソーセージ等を用いることもある。好みでタバスコや粉チーズをかける。

イタリアの港町ナポリではナポリタンソース(Ragù napoletano)をスパゲティに絡めたものをスパゲティ・ナポレターナ(Spaghetti Napoletana)と呼び、フランス、スイス、ドイツにもほぼ同名の料理がある。日本のナポリタンは、これを模倣しつつ入手困難な材料を避けて独自進化した模様だが、発祥については諸説がある。

トマトケチャップを用いるレシピは進駐軍が軍食としていたという記録があり、簡便に作れることから各地で模倣されたものと考えられる。

さて最近のブーム、きっかけは、街中で増えている「ロメスパ」と呼ばれるナポリタン専門店。「ロメ」は路面、「スパ」はスパゲティーを指し、ゆで置きした極太のスパゲティーを、注文に応じて具材と炒めて提供するスタイルが多い。大盛りの上を行く「超大盛り」や、食べても食べてもなくならない重量1kgを超えるサイズがあるのも特徴。「早さ」「ボリューム」「懐かしさ」で男性の圧倒的支持を得ており、「スパゲッティーのパンチョ」「ロメスパバルボア」などが代表。銀座一丁目にある老舗「ジャポネ」はロメスパ愛好家の“聖地”だとか。

 そのブームを後押しするかのように、トマト製品のトップメーカー・カゴメが全国各地のナポリタン人気店を集めたイベント「カゴメ ナポリタンスタジアム」を2013年11月2〜4日の3日間、横浜で開催した。