加賀山領治 2000年と2008年に大阪市で起きた殺人事件の死刑囚。刑が執行

加賀山領治
2000年と2008年に大阪市で起きた殺人事件の死刑囚。刑が執行


大阪・キタの複合ビル「D・D HOUSE」で平成20年に男性会社員を殺害するなど計2人を殺害、1人にけがを負わせたとして強盗殺人罪などに問われ、1、2審で死刑判決を受けた元アルバイト、加賀山領治被告(62)の上告審判決で、最高裁第3小法廷(寺田逸郎裁判長)は24日、被告側の上告を棄却した。死刑が確定する。

◆事件の概要
団塊の世代のホームレス。
2000年7月29日、中国人留学生強殺事件、DDハウス事件と呼ばれ二人を刺殺、一人に怪我を負わせる。
大阪市中央区の路上で帰宅途中の中国人女子留学生、韓穎さん(当時24)のバッグを強奪、取り返そうとする女性を執拗に刺して逃亡し、女性は搬送先の病院で死亡。わずか6000円の金をホームレス仲間と分け合う。
当時、預金残高が300円しかなかったことが22日、大阪府警の調べで分かっている。

逃走を続けるが、その8年後の2008年2月1日、大阪市北区にある複合ビルのトイレに窃盗と強盗の両方の準備を整えて潜み、たまたまトイレへやってきた男女10人で会食中の会社員の男性(当時30)にナイフを突きつけ「金を出せ」と脅したが、応じなかったため、胸などを刺して殺害して逮捕。
その後、2000年の事件現場に残されていた犯人の血液のDNA型が加賀山被告と一致したために再逮捕となった。