テレサ・ルー、大逆転のテレサ・ルー、“特別な大会”で価値ある初優勝!

テレサ・ルー、大逆転のテレサ・ルー、“特別な大会”で価値ある初優勝!
 

全米女子プロゴルフ協会公式戦「ミズノクラシック」。朝から断続的に降り続いた雨に加えて、1日を通じて強風が吹きつけた最終日に“64”のビッグスコアをマークして大逆転優勝を果たしたのは台湾出身の26歳テレサ・ルーだった。

 トータル6アンダー6位タイからスタートしたルーは1番でバーディ発進を決めると、さらに3番、7番をバーディとしてスコアを伸ばした。しかし前半最終の9番でこの日初めてのボギーを叩き、この時点でトータル8アンダーと優勝争いからは一歩後退してしまう。

 だが圧巻なのはバックナインのプレーだった。11番で3メートルのパットを沈めてバーディとするとそこから4連続バーディを奪取。午後になって風がさらに強さを増す中、別次元のパフォーマンスを披露し、この時点で単独首位に浮上した。

 その後、一時は16番でバーディを奪ったシェラ・チョイ(韓国)に首位に並びかけられたが、上がり2ホールで後続を引き離す連続バーディで勝負あり。土壇場で勝負強さを見せたルーが日米通じての“初優勝”を引き寄せた。

 ルーは2005年にプロ転向、その翌年2006年からは米国女子ツアーに参戦したが優勝を掴むことはできなかった。その後2010年から日本ツアーに主戦場を移し、その年は賞金ランキング59位でシード権を獲得することができなかったが、翌2011年は33位、2012年は39位とコンスタントに成績を残しシードに定着。今季はここまでベスト10入りすること13回、その内3回で2位に入るなど自己最高のシーズンを送っていた。そんな中で掴んだは初優勝の喜びはどれほど大きいものだろうか。