レンタルフレンド 友人代行サービス。サービスの実態を記事で紹介 クライアントパートナーズ 女性スタッフだけの便利屋。友人代行サービスを記事で紹介

レンタルフレンド
友人代行サービス。サービスの実態を記事で紹介
クライアントパートナーズ
女性スタッフだけの便利屋。友人代行サービスを記事で紹介


 お友達として同行を依頼できるレンタルフレンド。近年高まる需要から話題になってます。

 新しい街に引越しをしたものの、右も左も分からず困った経験はございませんか。それとも、憧れの旅先へ到着したものの、どこから周れば良いのか検討もつかなく悔しい思いをした方も少なくはないのではないでしょうか。他にも、クラブミュージックは好きだけどクラブに一人で入るのは敷居が高いと感じている方、結婚式の埋め合わせ。

 そのようなときにその地元の人に同行・または一緒に遊べるお友達がいたらいいのに・・・と思ったことはありませんか?

 孤独な思いをしがちな新しい引越し先、旅先、クラブ等の経験を一生の思い出に変えてくれレンタルフレンド。

★ 初めて参加するサークルに参加するのが心細いので、最初の数回だけお友達として参加してほしい。
★ 初めての街なのでお友達として良い飲み屋を紹介して付き合ってほしい。
★ イベントを友人にキャンセルされてしまい、代わりに来てくれるレンタルフレンドを探している。
★ 一人でジムへ行くのが心細い、慣れるまでは一緒に通ってほしい。
★ ゲームセンターで知らない人と対戦するのは気が引けるので、レンタルフレンドとして同行してほしい。行きたい店があるけど、一人では心細い。誰かに話を聞いてほしい。でも、相手がいない。そんな人たちの心のすき間を埋めようと、「レンタルフレンド」と呼ばれるサービスが生まれている。

■11時間4万円超

 9月8日、東京五輪の決定で日本中が沸いていた。

 男性は北関東の自宅から車を都心に向けた。35歳、独身。月1回の「ささやかな楽しみ」が始まる。

 午前11時、東京・原宿の洋服店前。待ち合わせはいつもこの場所、この時間だ。待っていた女性を連れて秋葉原へ。

 自分がプロレス好きと知った女性が店を探してくれ、一緒に覆面マスクやTシャツを見て回る。恥ずかしくて名前は呼べない。それでも、気づくと身の回りの心配事を口にしていた。

 「母ちゃんが入院しちゃって」

 「そうなんですか、心配ですね」

 昼ご飯はカレー。店を巡り、最後に寄った美術館を出ると、どしゃ降りの雨だった。女性がぬれないように傘を傾けた。

 午後7時、お別れの時間。財布から取り出した3万1千円を渡して帰路に就いた。

 この女性は「レンタルフレンド」。「女性だけの便利屋」として東日本を中心に展開する「クライアントパートナーズ」(本店・東京)のスタッフの一人だ。

 男性が同社に電話をかけたのは昨年春。交際相手から一昨年、別れ話を切り出された。あきらめきれず、繰り返し電話をかけ、家を訪ねた。警察からも注意を受けた。「このままじゃ捕まる」。悩んでいたころテレビで同社を知った。

 「サービスを利用し始めて変わった。ビリヤードやダーツも初めて経験し、公園でキャッチボールも。別れた相手を考える時間が減っていった」

 朝6時半に起き、工場で機械と向かい合う。午後8時ごろ帰宅し、寝るだけ。人付き合いが苦手で、酒も飲めない。そんな日々に変化が生まれた。

 横浜の観光地をめぐった時は11時間、一緒にいてもらった。支払いは4万円を超えた。

 お金を払って相手をしてもらうことに最初は抵抗もあった。「でも、いろんな所に行って悩みを聞いてもらうと嫌なことを忘れられる。これでいいと思うようになった」。職場で「最近怒らないな」と言われるようになったという。